ありがとう、さようなら。

クリスマス休暇1日目。
出版社から悲しいニュースを受け取った。
ノルウェーで長く愛されていた作家、Klaus Hagerup氏が今日の午後に亡くなったと言う・・・。1年ほど前から癌の闘病をされていたことは知っていたのだが、そこまで体調が悪いとは知らず、とてもショックだった。
Klaus氏と仕事をした人々から彼の人柄の良さを聞いており、いつかお会いしてみたいなと思っていたのだが・・・叶わぬ夢となった。
日本へのプロモーションをさせていただいている絵本のひとつが彼の作品だった。奇しくも、その作品は彼の遺作となってしまった。
だが、この絵本を日本の子供たちも読むことができる日が来るように、今後も紹介活動を続けていこうと心に決めた。

Jenta som ville redde bøkene
本を救いたかった少女

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9歳のアンナは本が大好き!でも、誕生日は大嫌い!
図書館には本がたくさん。でも、借り手がいなくて廃棄される本もあるんだ。
どうやったら本を救えるんだろう?借り手がいないなら、私が借りて読めばいい。だけど、あまりの量に頭がパンクしそう。やっぱり本を救うのは無理なのかな・・・そんな時に手にした1冊の絵本が彼女の運命を変える!

小説、児童書以外にもドラマや舞台の脚本を手がけてきたKlaus氏。
ドラマチックな展開に一気に物語の世界に惹き込まれてしまう。
病床でも熱心に物語を書き続けていた彼。それは完成することはなかったけれど、この絵本の続きとなるストーリーを書いていたそうだ。きっと、その物語も素晴らしいのだろうなぁ。

Klausさん、本当にステキな絵本をありがとう!
ご冥福をお祈りいたします。

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